この本(『学生を思考にいざなうレポート課題』 http://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-827-7.htm )でとても有益だったのは「内容面の創意工夫をそれほど求めない場合,形式面の創意工夫を求めることで,学生がレポートを書く際の創意工夫の総量を一定程度担保できる」(p.46)という指摘で,たとえば「授業の内容をまとめなさい」という種類の出題であればそこへ「対話形式で」とか「常体を敬体に変えて」とか形式面の変更を求めると,単なる切り貼りを回避すると同時に書き換えと再構成を通して知識の定着を図ることができる.